外来受診
放射線科
放射線治療科 スタッフ
放射線治療専門医
放射線治療専門放射線技師
医学物理士
放射線治療品質管理士
X線CT認定技師
専従診療放射線技師
専従看護師
(資格重複者あり)
放射線治療室では 専属のスタッフが正確・安全に放射線治療を受けていただけるよう努めてまいります。また医用原子力技術研究振興財団における出力線量評価にも合格しています。
放射線治療科ではできるだけ患者様の希望に合わせた治療を行いたいと考えております。受診希望・治療希望・その他質問等ございましたら ご遠慮なくお申し出ください。専門のスタッフが対応させていただきます。
外来診療について
毎週2回(三重大学放射線医師)の完全予約制(事前に予約が必要となります)にて外来診療を行っております。
他の医療機関からのご紹介は地域連携係までご連絡ください。
診断とは別となっております。放射線治療関係(診察、治療)のご相談は、放射線治療室までお願いします。
放射線科(放射線治療科)の特徴
当院では 約6年ぶりに放射線治療装置であるリニアックの更新を行いました。これまでは 放射線治療を行うためには、松阪・津方面の病院まで通院や入院していただく必要がありましたが、今後は当院での治療が可能となりました(一部 疾患を除く)。また治療技術の進歩に伴い、新しいリニアックを使用することによって画像誘導放射線治療(IGRT)ができるようになりました。
放射線治療について
放射線治療は、がんなどの病気の部分に対して放射線をあてて、そこにダメージをあたえ、病気(がんなど)を死滅させる治療法です。使用される放射線は、高エネルギーX 線、電子線、陽子線、重粒子線などいろいろありますが、当院では高エネルギーX 線と電子線を使用します。
放射線治療は、手術・化学療法と並ぶがんの3大治療のひとつで、病気を≪切らずに治す≫ことができます。また放射線治療単独のほか、手術や化学療法と併用することもあります。
治療期間について
基本的に土・日・祝日を除く月~金曜日まで毎日行います。それを2週間から8週間程度続けます。
ただし、病気の種類、進行度、ご本人様の症状や状況などによりスケジュールは異なりますので、初診時にしっかり説明させていただきます。
放射線治療がはじまるまで
(1) 放射線科は完全予約制ですので、まずは外科や泌尿器科など各診療科に受診していただき、そこからご紹介(基本的には 同日受診)となります。他院からのご紹介の場合は地域連携室から連絡をお願いしております。
(2) 放射線科を受診していただき、今後の予定などを決定します。
(3) 治療部位を決定するために CTシミュレータによる CT撮像を行います。CTは実際の治療する体位で行います。その際、体動や位置ずれを防ぐための固定具を作成してから行う場合もあります。CT撮像後、皮膚にマーキングをします。治療は同じ体位や同じ体の状態で行う必要があり、このマーキングが毎日の治療の基準となるため消さないようにお願いします。
(4) 撮像したCT画像をもとに放射線治療計画装置(RTP)で実際の照射範囲や治療方法、線量などを決定するためのplanningを行います。
(5) 実際の治療線量や方法について検証(正しいか確認)を行い、最終確認をします。
(6) 検証に合格すれば治療開始です。1回の治療にかかる時間は着替えやポジショニングを含め15分~20分程度ですが、放射線照射時間は数分以内です。
当院の放射線治療関係機器紹介

リニアック Elekta Infinity
・XV(I kV image)を装備しており IGRTに対応しています。
・MLC:Agility5 ㎜幅 80 対(40×40 ㎝)
・エネルギー:X 線 4.6.10MV:電子線4.6.912.15MeV

治療計画装置(RTP) RaySearch RayStation
・医師、物理士、技師がCTシミュレータで得られた画像から実際の治療方法を決定します。
・RayStation は高速計算ができ、複雑で高精度な Plan も作成することができます。

CTシミュレータ Canon Aquilion Lightning
・16 列マルチスライスCT
・放射線治療部位・方法決定のためにCTを撮像します。
・CT 撮像は実際の治療と同じ条件(体位)で行います。
固定具を作成してからCT撮像を行う場合もあります。