診療科のご案内
循環器当院循環器では虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)、心不全、心臓弁膜症、心筋疾患、大動脈および末梢血管疾患、静脈疾患などの循環器疾患全般が対象となります。
心電図、心臓超音波検査、24時間ホルター心電図を施行しております。
尾鷲総合病院でCT装置更新したことにより心臓CT検査ができるようになりました。心臓CTでは心臓に栄養を送っている冠動脈を詳しく調べることができ、胸が痛くなる、あるいは、心機能が低下して心不全の原因となる狭心症や心筋梗塞といった動脈硬化症の病気を見つけることができます。
臨床研究実施にご協力をお願いします。
1. 研究の背景
食生活の欧米化に伴い、心筋梗塞や狭心症などの動脈硬化性疾患は急増しています。三重県における急性心筋梗塞の年齢調整死亡率は過去10年以上にわたり、男女ともに一貫して全国平均を上回って推移しており、東海4県の中でも最も高い死亡率を維持しています。よって三重県の急性心筋梗塞の死亡率を低減させていくことは非常に重要な課題です。そのため、急性心筋梗塞の発症から治療状況、予後に関しての実態を継続的に調査していき、県内の急性心筋梗塞の診療体制を改善していく必要があります。
急性心筋梗塞に対する急性期治療では、発症から再灌流療法までの時間(Onset to Balloon time)を可能な限り短くする事が非常に重要ですが、地域ごとの救急搬送体制や患者自身の疾患に対する認識の差によって、特に都市部と過疎地域・山間部などの間では地域間格差が生じていると予測され、それとともに死亡率も地域間で隔たりがある事が予想されます。過去に短期間行った診療実態調査では、onset to balloon timeに最大で100分もの地域間格差が確認されましたが、地域間格差の詳細な要因分析はできていません。また入院中の短期予後のみならず、退院後の中長期的な予後についても正確に把握できるデータは現存しません。
2. 研究の目的・意義
本研究の目的は、三重県内の各医療圏における急性冠症候群の発症から急性期・慢性期における治療状況、予後に関する診療実態を把握することにより、県全体および各医療圏での問題点や傾向を分析し、急性冠症候群の救急医療体制について検討することです。それによって急性冠症候群の診療における課題を明らかにし、さらに良質な医療が効率的に提供できるような体制を構築していくことに寄与できると考えています。
説明資料(PDFデータ)
臨床研究登録拒否通知書(Wordデータ)